
8チャンネル、エフェクト内蔵パワード・ミキサ

ライブの現場はただの仕事場ではありません。パフォーマにとっても観客にとっても、サウンド・エンジニアにとっても貴重な経験の場です。EMPIRE TMXシリーズの製品は、忘れられない経験の場を提供するために必要なあらゆる機能を盛り込み、必要な性能を発揮するような仕様を正確に見極めた上でデザインされています。このEMPIRE TMX80DFXも、TMX200DFXやTMX160DFX、TMX120DFXと並ぶEMPIRE TMXシリーズのひとつです。
プロ仕様の入出力系
TMX80DFXは、ファンタム電源供給可能な4つのXLR端子や8つのライン端子、ステレオRCA端子という、合計14の入力端子を備え、必要な入力系統を網羅しています。ノイズの少ないこれらの入力は、楽器やマイク、幕間に流すBGM用のiPodを接続する際に威力を発揮します。モノラル、ステレオの各チャンネルには3バンドのイコライザが用意されており、微妙なサウンド作りが手早く行えます。エフェクタのA/DおよびD/Aコンバータは24ビットの分解能を持ち、クオリティの低さにがっかりさせられることはありません。また、視認性が良く、スムーズに作動するツマミ類によって、上質な楽器を演奏しているかのような感覚でのミキシング操作が可能です。
豊富なエフェクト
TMX80DFXの内蔵デジタル・エフェクト・プロセッサは、超クリーンなサウンドの24ビット・デジタル・エフェクトを提供し、長く観客の記憶に残るサウンド作りを支援します。エフェクトはエコー、エコー + リバーブ、トレモロ、プレート、コーラス、ボーカル、ロータリー、スモール・ルーム、フランジ・バーブ、ラージ・ホールなど、100種類のものが用意され、ミックス・サウンドに様々な色付けが行えます。
余裕のパワー
出力についてはお話ししたでしょうか? TMX80DFXは、超クリーンなサウンドの350W(4Ω負荷時)または180W(8Ω負荷時)ステレオ出力のパワー・アンプも搭載しています。これらの出力はピーク値ではなく、純然たる連続出力です。端的に言えば、これは便利で役立つ道具なのです。幸いなことに、これだけの出力がありながら、重量はそれほどでもありません。重さ5kgに満たないこのTMX80DFXは、重量対出力比で考えても明らかに有利な製品です。
8チャンネルしか必要なくても、20チャンネル必要でも、あるいはその中間でも、ALTO professional社のEMPIRE TMXシリーズの製品は、いつでも忘れられない経験を提供する場を創り出すのに役立ちます。
TMX80DFXの主な特長
- 8チャンネル(Mic x 4/Line x 8) + AUX RETURN(L/R) + AUX IN(L/R)の入力系統(Mic端子には、ファンタム電源装備のXLR端子)
- ファンタム電源供給可能な4つのXLRバランス入力、8つのライン入力、ステレオRCA入力を含む合計14チャンネル入力を装備
- デジタル・エフェクタ内蔵、モノラルおよびステレオの各チャンネルに3バンド・イコライザを搭載
- 350W x 2(4Ω・連続)、180W x 2(8Ω・連続)出力
- 温度、回路ショート、電圧保護回路内蔵
- 48Vファンタム電源
- サイズ(W x D x H):約322 x 259 x 133mm
- 重量:約4.8kg
仕様
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入力チャンネル:モノラル入力(CH1〜4)
マイク入力:- 電子バランス型、ディスクリート構成
- 周波数特性:20Hz〜22kHz、±1dB
- 歪み率(THD&N):+4dBu、1kHzにて0.005%以下
- ゲイン:0〜50dB(マイク入力)
- 最大電圧ゲイン:
70 dB Ch. Mic input → Main Mix Out & Tape Out
80 dB Ch. Mic input → Control Room & Phones
60 dB Ch. Mic input → Aux Send - SN比:110dBu以上
- ファンタム電源:+45〜+49V(オン/オフ・スイッチ付き)
- 電子バランス型(アンバランス入力対応)
- 周波数特性:20Hz〜22kHz、±1dB
- 歪み率(THD&N):+4dBu、1kHzにて0.005%以下
- ゲイン:-15〜35dBu
入力チャンネル:ステレオ入力(CH5〜8)
ライン入力:- 電子バランス型
- SN比:110dBu以上
- 周波数特性:20Hz〜22kHz、±1dB
- 歪み率(THD&N):+4dBu、1kHzにて0.005%以下
- ゲイン:-20dBu〜+20dBu、60 dB Ch. Line → Min Mix out
- 最大電圧ゲイン:
20 dB FX Return→Main Mix Out
20 dB RCA Tape Input→Main Mix Out
インピーダンス
- マイク入力:3.9kΩ
- その他の入力:10kΩ以上
- テープ出力:1kΩ
- その他の出力:120Ω
イコライザ
- Hi:±15dB@12kHz
- Mid:±15dB@100Hz〜8kHz
- Low:±15dB@80Hz
- メイン・イコライザ:9バンド(63Hz、125Hz、250Hz、500Hz、1kHz、2kHz、4kHz、8kHz、16kHz)±12dB
DSPエフェクト・セクション
- A/DおよびD/Aコンバータ:24ビット
- DSP分解能:24ビット
- エフェクト・タイプ:エコー、エコー+リバーブ、トレモロ、プレート、コーラス、ボーカル、ロータリー、スモール・ルーム、フランジ・バーブ、ラージ・ホール
- プリセット数:100
- コントロール:ロータリィ・プリセット・セレクタ
- クロストーク:隣接入力間:-80dB@1kHz以下(1〜6チャンネル)、入出力間:-75dB@1kHz以下(ステレオ入力L/R間および、1〜4チャンネルのパンを左右いずれかに回しきった場合)
メイン・ミックス・セクション
- テープ、AUX、ヘッドフォン出力、出力レベル0dBu、アンバランス型1/4インチ標準端子
- 最大出力レベル:+22dBu、アンバランス型、1/4インチ標準端子
- メイン・イコライザ:+/-12dB(63、125、250、500、1k、2k、4k、8k、16kHz)
ノイズ(バス・ノイズ)
- -90dB以下(20Hz〜22kHz、チャンネルおよびメイン・レベル0dB、その他は最小、DSPはミュートに設定)
電気的特性
- 周波数特性:20Hz〜20kHz
- 出力レベル:0dB
- SN比:90dB以上
- 歪み率:0.05%以下@1kHz
パワー・アンプ・セクション
- 歪み率:0.1%以下(1kHz、1W出力時)、0.15%以下(1kHz、100W出力時)
- 周波数特性(100W時):20Hz〜22kHz、+/-2dB
- SN比(ライン入力時):100dBu以上
- 出力(連続):2x350W(4Ω動作時)、2x180W(8Ω動作時)、EIAJ、1kHz、THD1%
- 熱保護回路:過熱時の出力制限、12VDC駆動の冷却ファン
- ショート保護回路:ショート保護回路、過負荷出力保護回路、過電圧保護回路、DCオフセット遮断回路
静的電気特性
- 消費電力:32W(無出力時、電源電圧230V)
- 出力電源電圧:100VAC/50または60Hz
- フューズ:T12A 250V
※ 仕様は断りなく変更される場合がございます。
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