

inMusic Japan株式会社では、OTAI RECORDと共同で、初心者向けのPA音響セミナー「自分で音響やってみる」を開催しました。
このセミナーは、カフェオーナー、イベントオーガナイザー、バンド、DJの方を対象に、プロ音響のノウハウを初心者の方でもわかりやすく講義するもので、2014年より、東京と名古屋のカフェで「お飲物や軽食をとりながら」というスタイルで不定期に行っています。
平日20時〜という遅い時間からのスタートにもかかわらず、受講者は定員一杯。バンドをやっている方、イベントを企画されている方、バーにお勤めの方、高校の教諭をされている方、など、層も幅広く、eatable EBISさんに用意していただいた席は満席で開講しました。
会場でお配りした70ページにも及ぶ本セミナーオリジナルの「音響PA基礎知識テキスト」に沿って「PAとは?」「ミキサー、マイク、スピーカーの役割」「ケーブルの種類」「エフェクターの種類と役割」…など、OTAI RECORD・井上揚介氏と弊社・小町との軽快なトークで解説していきます。
専門用語も時折登場しますが、二人のトークの絶妙なところは、「PAは難しくない」ということと「それでも奥はとても深い」ということを、短い時間でバランスよく解説している点です。
実践編でご協力いただいたゲスト・アーティスト「Mamimor a.k.a PAPICO」の演奏中も、エフェクトやスピーカーを切り替えたり、オフにしたり、と通常では演奏中には行わない操作を大胆に実演し、それぞれの機器の役割やPAエンジニアの操作について具体的に説明していきます。
受講者は、ビールやハイボールなどアルコールを飲みながら、リラックスしつつ、それでも熱心にメモを取りながら二人の解説に耳を立てていたのが印象的でした。
アンケートにも、「大変満足した」「満足した」という回答がほとんどで、備考欄には「このようなセミナーを継続して開催してください」という声が多く見られ、PA経験者からも初心者からも「もっと知りたい、触ってみたい」という熱意を感じることができました。
今後も、皆様のご要望に応えるべく、セミナーやイベントを企画して参ります。ご期待ください。
出演者の声
Mamimor a.k.a PAPICO
デモ演奏という事で、演奏中にエフェクターが激しく切り変わったり、モニターのON/OFFがあったり、講師のMCが入ったり!など1曲の中で音環境がクルクル変わる!という、滅多とない貴重な演奏時間。環境の変化に内心「おぉ!」と思いながらも何事もなかったかの様に歌い続ける、誰も気づかないであろう女優魂を小さく燃やしながらの演奏でした。
anyway, ミュージシャンにとっても勿論PAの知識は大切です。が、なかなか「学ぶ」機会がないのも事実。誰かに完全に頼ったり、手探りで答え合わせをしてきたり、、そんな人も結構いらっしゃるのではないでしょうか?(特に女子!)
「今更聞けない事」や「活字で読んでもなかなか理解できないっ」という方の為にも、是非この先も続けていただきたいセミナーです。
なにせ「人が繋がっていくのも音楽の要素」とまずは隣の人との自己紹介タイムを設けてくださったOTAIRECORD代表のようすけさん。PAの基本事項の中に堂々と「あいさつをしよう」と掲げ、演者とのコミュニケーションの大切さを合わせて伝えてくださったinMusic小町さん。そんなお二人のPA講座なんです。私的には信用度120%。GOOD MUSICを届けるのはミュージシャンだけではないですものね。
参加者のコメント
岩田健佑さん
PAではなく演奏する側として、ライヴやDTMに活かせないかと思い参加しました。基本的なPA知識を分かり易く解説して頂き、知識の総復習が出来ました。
また、以前より大音量のライヴハウスでの演奏に苦手意識があったのですが、「モニター環境をどのようにPAにオーダーするか?」について、プロの目線での実践的なアドバイスも頂くことができました。デモ演奏では、豪華にもMamimor a.k.a. Papicoさんのソウルフルなライヴを題材に、EQやエフェクト等のパラメータ変化を体感的に学ぶことができ、とても有意義なセミナーでした。
今後、より応用的なPA講座や、プレイヤー、トラックメイカー向けの講座があれば、是非参加したいです!
土家圭吾さん
先日はセミナー参加させて頂きありがとうございました。なかなか初心者向けのセミナーがないので入り口となるとても良い機会でした。
私はいくつかイベントのスタッフをやっており、主にミュージシャンのケアや雑務的な事を担当する事が多いです。ですので音楽に接する機会は多いのですが、なかなか内側の詳しい内容までは理解出来ていません。(セット図等もミュージシャンの方から預かるも理解出来ず舞監に渡すのみなど)
今後はただ伝言するだけでなく理解した上でコミニュケーション取れるようにさらに勉強したいと思っております。
セミナーに対する要望としましては前記の通り非常に良い入り口を用意していただいたので、2回、3回と回数を追ってステップアップような流れが出来ると嬉しいです。また、機材を実際にじっくり触って体験出来ると理解が早いかなと思います。(全員が操作することは時間の都合上難しいかと思いますので手元カメラで操作を写すだけで擬似体験にもつながりわかりやすいかと)
あとは知識以上に経験が物を言う世界だと思いますので見て触っていかないと不安はまだまだ残っています。急なトラブルの可能性、そのトラブルシューティングなどに特化したセミナーもあれば受けてみたいです。
長文失礼致しました。また機会があれば宜しくお願い致します。
新昌樹さん(eatable EBISマネージャー)
特に音楽に携わる仕事をしている訳ではないのですが、飲食店営業をしており、ウエディングや大人数での企業様イベント、お店でのライブイベントなどで多少音響を扱う場面があるため多少なりとも分かる範囲で・・・と期待を込めて受講しました。
ほとんど分からない事だらけだろうと思っておりましたが、本当に基本的なところから教えて頂き、ライブ実演も交えての説明のためリアルで分かり易いセミナーでした。
私の仕事で扱う内容としては本当に十分すぎる程の内容で、店舗で起こりそうな問題とその解決策が分かっただけでも大きな収穫でした。
質疑応答の場面でも、玄人の方ばかりでは恥ずかしくて聞けない内容でも丁寧にお応え頂き素敵な環境でした。
